Firefox と Google Toolbar の狂想曲
果てしなく続く Firefox のラピッドリリース(連続バージョンアップデート)。
近づくGoogle Chrome とのシェア逆転。
そして、GoogleToolbar のFilrefox版のアップデート終了(Firefox4まで)。
Firefox ユーザーは、詳しい人からそうでない人までが、GoogleToolbarの再利用に向けて右往左往していました。
そんな私も、場当たり的に情報を手に入れては使えるように修復していましたが、今回調べてみるとやたら情報が錯綜している。
というより、お気楽な解決策(そして実際解決しない)がGoogle検索のトップに来るため、本来の情報にたどり着けなくてちょっといらいらしてしまったので、自分の備忘録として解決策を記載しておきます。
今回、イラッとしてしまったのは、みんな最後に「はい、これで万事解決!」みたいな文章の締めを記載しているのに、実際には Google Toolbar が使えないからです。そして、途方にくれてしまうからです。
わたしは、そもそも about:config の設定を修正する値を知りたかったのですが、その情報が以前はすぐ検索結果に出てきましたが、最近は上記のお気楽解決策(そして実際には解決しない)が検索結果の1〜2ページを独占してしまって、なかなか欲しい情報にたどり着けないのでした。
■お気楽な解決策(そして実際解決しない)パターン
まぁ、今回は、Firefox14の話ですので、ひょっとしたらそれ以前のバージョンでは、お気楽に解決できたのかもしれません。それでしたら、お気楽解決策で問題ないので、解決しないと責めるのはお門違いかもしれません。ごめんなさいね。
さて、サイトで検索するとよくHITするのが、次の二つです。
1.Add-on Compatibility Reporter 1.1 をインストールすれば万事解決やっほー!
「Add-on Compatibility Reporter」は、利用中の「Firefox」と互換性のない拡張機能を「Firefox」へインストール可能にするMozilla公式の拡張機能です。と、窓の杜のサイトに詳しく解説があります。
このアドオンをインストールするだけで、GoogleToolbarが使えると説明するサイトがたくさんあります。そして、それはあるバージョンまでは確かに有効だったと記憶しています。しかし、今回の Firefox14 、その前の Firefox13 では意味が無かったです。サイトの検索結果は検索するキーワードに左右されますが、こういったバージョンアップでのトラブルは、間違って古い情報にヒットするのが困りものですね。
当然ですが、このアドオンでは万事解決やっほー!とはいきません。残念です。
2.GoogleToolbarアドオンの「互換性」を「このアドオンはまだ使えます」に変更すれば、万事解決やっほー!
ツールメニュー → アドオン を表示して、GoogleToolbar を確認します。
その右端にある「互換性」をクリックして「このアドオンはまだ使えます」に変更するだけで使えるようになる、というもの。
もちろん Google Toolbar は使えるようになりませんし、一旦この設定を「このアドオンはまだ使えます」にすると戻せなくなります。動作に影響は無いですが。
そんなわけで、Google Toolbar は復活できません。
とここまできて、「about:config」という文字列を思い出したので、改めて検索しなおしてみました。
■きっとこれが簡単な解決策
というわけで、ざっくりと解決策を書きたいと思います。
手順は以下のとおりです。
1.URL を入力するところに、 [ about:config ] と入力します。
※警告が出ますので「細心の注意を払って使用する」をクリックする。
2.文字がいっぱい出てきますが、そのままで上部の「検索(R)」のところに、以下の文字を入れてみます。
[ extensions.checkCompatibility ]
すると、[ extensions.checkCompatibility ] の項目だけに絞りこめられます。
そのリストアップされた文字を見ていくと、以下のようになっていると思います。
ここに、新しく [ extensions.checkCompatibility.14.0 ] を付け加えます。
どこでもいいので、右側の白い部分でマウスの右クリックを行い、新規作成→真偽値、を選択します。
※新規作成→真偽値をクリック。
設定名に [ extensions.checkCompatibility.14.0 ] と入力しOKします。
値はそのまま false でいいので、OKを押します。
以上で終わりです。
あとは、Firefox を一旦閉じて起動すると、Google Toolbar が出現しているはずです。
検索窓が狭くなっているので、横に伸ばして広げてあげてください。
さて、長々と書いてきましたが、これで解決しているはず、と書きました。
そうです、最初にいろいろ文句を書きましたが、この情報も、ひょっとしたら、次期Firefoxのバージョンでは使えない業になっているかもしれません。
■まとめ
今回の問題を含め、度々のバージョンアップで、Firefox離れが増える理由が良く分かります。
かくいう私も、別の「Web Developer プラグイン(日本語版)」というアドインを使っていましたが、バージョンアップで正しく動作しなくなったため、Chromeに移行しようかと本気で悩んでいる一人だったりします。
ちなみに、このWeb Developer は前述の「Add-on Compatibility Reporter 1.1」をインストールすることで、新しい Firefox でも使えはするのですが、Firefox12あたりから、一番良く使う「マウスカーソル箇所の要素を枠で囲う」がまったく機能しなくなってしまったのでした。(これは私の環境だけかもしれませんが)
このままでは非常に困るため、他の方法探したところChrome にも同じ作者が作った機能拡張がありました。しかもChrome版の方は「マウスカーソル箇所の要素を枠で囲う」と似た機能があり実際に動作したのでした。これは本当に助かりました。
ちなみに「Display Element Infomation」で、マウスで指し示したところに赤枠が出ます。
それでもわたしが Chrome に移行しない理由がひとつあります。
それは、マウスジェスチャーの実装が非常に残念だからなのです。
マウスジェスチャーで普段はWebを見ていますが、FireFoxのマウスジェスチャーは、どのツールを使おうが「マウスジェスチャーがどこでも使える」のです。
先ほどの、about:config のページであろうが、新しいタブページであろうが、マウスジェスチャーが使えます。
ところが、Google Chrome の場合、拡張機能の設定画面や、新しいタブページで、マウスジェスチャーが使えないのです!
わざわざ上部の×ボタンまでマウスを移動する煩わしさったらないですね。
何のためのマウスジェスチャー機能が分かりません。
このマウスジェスチャーの動作の違いは、ブラウザの根本の設計に依存していると思うので、直らないんじゃないかと思います。(アドイン・機能拡張が有効になる部分をどこまで許すかという設計思想が違うんだと思います。)
というわけで、仕事上どうしても「Web Developer」の機能が必要なときだけ Chrome を起動し、普段のWebサーフィン(死語?)の時は、Firefox を使っているというわけです。
長くなりました。
愚痴を織り交ぜた解決策のまとめでしたが、参考になれば幸いです。
- 2012.07.19 Thursday
- パソコンコラム
- 18:43
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- by pcorangenagao