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【栄枯盛衰】SGI連邦破産法申請

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    SGILogoMini
     SGIが倒産しそうです。

    ■SGI、連邦破産法11章適用を申請 (PC Watch)
    ■米SGIが連邦破産法11条を申請、負債額742億円 (CNN)

     上記のPCWatchの記事によると「連邦破産法11章は、日本の会社更生法にあたるものだが、再生に向け、現経営陣が経営を継続できる。」との事。経営はこのまま継続するが、倒産に近い形であることは間違いないですね。

     SGIといえば、誰もが憧れるグラフィックワークステーションを生産する会社でした。そのSGIが倒産の危機とは、時代の流れは残酷なものです。
     そうは言っても、かなり昔からその兆候があったともいえます。

     難易度:下 楽しい

    ●昔話とSGIへの憧れ
     10数年程前、私がデジタルハリウッドの講師をしていた頃のお話です。
     その頃は、3DCGといえばSGIのIndyを使ってSoftImageAliasを動かすのが一般的でした。
     その後しばらくして、PentiumProを使ったWindowsNTワークステーションが導入されSoftimageが動き始めましたが、安定性に関してはIndyの方に分がありました。
     その後、SGIはO2というワークステーションを発表し、こちらは当時かなり売れたようです。
     デジタルハリウッドでもO2の導入が始まり、当時はO2を使うクラスはWindowsNTマシンを使うクラスから羨望のまなざしで見られたものです。

    O2
    これがO2。電源投入時にMacintoshのように音楽が流れます。

     Indy、O2はUnixベースのOSを使用していました。そのためもあって当時は、WindowsNTベースで動くSoftImageに比べて格段に動作が安定していました。またネットワークレンダリングも簡単に出来ました。
     ただし、ひとつだけ大きな欠点があったのです。

     それは「レンダリングが遅い」ということ。

     最新式のO2を導入しても、WindowsNTマシンの方がレンダリングが早いという体たらくでした。今考えてもSGIの力不足が見て取れます。
     そして、SGIの製品は非常に高価でした。
     詳しい料金は忘れてしまいましたが、O2は1台100万近くしていたと思います。

     WindowsNTマシンは市場競争の結果、次第に価格は安くなり性能も日々上がっていきました。そして、とうとうSoftimageをマイクロソフトが買収し、3Dの世界が本格的にWindows寄りになっていったのでした。
    ※ちなみにその後、MicrosoftはSoftimageをアビット社に売却しました。

     そういった流れの中で、SGIは高価なワークステーションを性能向上もそこそこに売りつづけていました。
     3DではWindowsマシンが使いにくいと言っても、こういった状態でSGIがいつまでも天下を取れるわけがありません。多少使いにくくても、3D製作会社はレンダリング速度が早いほうを選びます。
    ※と同時に、Unix教育が必要ないというのも実は大きなプラスポイントでした。

    ●郷愁に似たなにか
     私はSGIという会社、Indy、O2というマシンが大好きでした。
     武蔵野美術大学時代にはじめて行った SIGGRAPH'92 。その会場で貰ってきたSGIのポスターが今でも家にあります。
     そんなCGクリエーター憧れのSGIでも、時代の流れに取り残されて消えていく。まさに、栄枯盛衰、奢れるものは久しからず、と言ったところでしょうか。
     寂寥感だけが残る、寂しいお話です。悲しい

    パソコン

    コメント
    わたくしとしても、デジハリ懐かしい話題ですW。
    一時は「買う?」とも思った時期もあったスカジ〜。
    でも、やっぱりネットワークでレンダリングが出来るNTには勝てませんよやっぱり。私のバイトしていたCM会社もNTだったし。
    いや、なつかしい。
    もしかして、マックのMAYA持っていたりします?
    • はなぞう
    • 2006/05/10 10:57 PM
     はなぞうさん、コメントありがとうございます。
     一番初期の頃は、ネットワークレンダリングをWindowsNTで行うと問題が山積みでしたが、その後の度重なるバージョンアップで解決したようでしたね。
     MicrosoftがSoftimageを所有していた頃は、資金力に物を言わせて(良い意味で)バージョンアップが繰り返されましたが、アビッド社に売られてからは、XSIも含めてバージョンアップの頻度が落ちたそうです。
     胴元もお金持ちの方が良いという良い見本ですね。

     MacのMAYAはもちろん持っていませんよ。1ユーザーとしては、高くて買えません。Maya Complete NL で保守を入れて46万ですね。
    http://www.borndigital.co.jp/software/alias/alias_price.html
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