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予想通りのWindows Vista によるパソコン価格の上昇

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    VistaUltimate
     Windows Vista が発売されてから、かれこれ数週間が経とうとしています。

     お久しぶりです。PCオレンジの長尾です。嬉しい

     さて、Windows Vista が発売された後には必然的にパソコンの単価が上がると考えていました。出張サポートで新しいパソコン購入の相談をされたお客様にはそう説明していましたが・・・。

     実際にパソコンの単価は上昇したようです。しょんぼり

    Vista発売から1週間、上向いた市況に喜べない実状とは(PC Watch)

     こちらの記事の最初のほうに次のように書かれています。
    1月22日から28日の集計では、125,972円だった平均単価が、Vista発売日を含む1月29日から2月4日の集計では、139,286円へと上昇。Vista効果を証明してみせた。業界関係者の間では、「Vista発売によって、1万円から15,000円の単価上昇が見込める」としていただけに、ほぼ見込み通りの結果になったといえよう。

     この価格上昇には当然からくりがあります。
     それは、単純なメーカー間の価格操作ではありません。
     単純な価格操作なら、どこかの1社メーカーだけ低価格にすれば、他社と差別化できるわけですが、全社が「1万〜15000円の単価上昇」がどうしても起こってしまう理由があるのです。

     答えは2つ(+α)あります。
     さて、それはなんでしょうか?

     難易度:中 嬉しい

    ■Windows Vista の最低動作条件
     Windows Vista には、4つのバージョンが存在します。
    Windows Vista Home Basic  25,140円
    Windows Vista Home Premium  29,000円
    Windows Vista Business  36,800円
    Windows Vista Ultimate  47,530円

    (下に行くほど、多機能。価格は、Amazon.co.jp 調べ。)

     詳しい機能比較は、当社PCオレンジのVista比較表を見るか、MicrosoftのVistaホームページで確認してください。

     これをもっと分かりやすく単純に言うと、
    「大手メーカーは、Windows Vista Home Premium を採用する」
     という事実です。

     これは、Windows Vista の外見上の売りである「Aero グラフィック」を利用できるのが、Home Premium/Business/Ultimate の3バージョンしかないからです。

     新しい Windows Vista を素晴らしいものとして主張するには、外見上の特徴である「Aero グラフィック」が無いと目新しさに欠けるため、お客さんへのアピールポイントが大きくダウンしてしまうからです。

     そして、パソコンの価格上昇を理由付けられるポイントとして存在するのが、その Home Premium の最低動作条件です。
     「Aero グラフィック」が使える最低動作条件を簡単に説明すると次の2つになります。
    ・1GB以上のメモリの搭載
    ・高機能のビデオカード(もしくは、表示能力)


    ■必然的に価格は上がる
     メモリーの搭載容量に関して、ピンと来ない人もいるかと思います。
     これまでのWindowsXP で通常の使用に関しては、最低限128MBのメモリで動作していました。
    Windows XP のシステム要件(Microsoft)
     ただ実際にWindowsXPがまともに動作するには256MBのメモリが必要であり、快適に動作するには512MBは必要です。とはいえ、メモリの搭載量に関わらず、WindowsXPのインストールは可能でした。
     しかし、Vista Home Premium ではインストールしようとしても、メモリを1GB 以上搭載していないと、インストールもできないようです。

     つまり、Vista が発売される以前のパソコンは、128MB〜512MBのメモリを搭載していましたが、それが今後は1GBのメモリを搭載する必要がでてきたのです。
     これが、一つ目の値段の上昇の原因です。

    ■高機能なビデオカードとは?
     もう一つのシステム要件である、高機能なビデオカードとはなんでしょうか?
     それは、画面を表示する機能の事です。
     パソコンの場合は、画面になんとなくアイコンやウィンドウが出ているわけではなく、画面を表示する機能がそれを実現しています。
     これまでのパソコンは、低価格なパソコンであればあるほど、より低機能の画面表示機能しかありませんでした。
     ただ、通常のインターネットとメール、そしてワードなどを使っているだけであれば、それで十分でした。それらの表示には2Dと呼ばれる平面の描画機能があれば事足りたからです。

     しかし、Windows Vista の「Aero グラフィック」は、全て3Dと呼ばれる3次元表示の機能(directX)を使用します。
     そのため、これまでも(もしかしたらこれからも)必要が無かった3D表示機能が必要になるのです。

     その分だけパソコンの価格が上昇します。
     これが2つ目の理由になります。

    ■こうしてパソコン価格は上昇する
     そういったわけで、メーカー側も値段を上げずにすめばそれに越したことはありません。しかし、メモリ搭載量の増加高機能なグラフィック能力のために、パソコンの価格は上昇するのでした。

     実は、もう一つパソコンの価格が上昇する理由があります。
     それは、CPU単価の上昇です。

     こちらは長くなるので、簡単に説明します。
     メジャーなパソコンに搭載されているCPUメーカーは現在2社あります。
     IntelとAMDです。
     そして、ほとんどの大手メーカーのパソコンに搭載されているのは、Intel社製のCPUです。
    ※ちなみに、最近では海外では随分とシェアを伸ばしてきているAMDですが、日本の大手メーカー製のパソコンでは依然と採用しているところが少ないという不思議な状態です。
     そのIntelが最近発売した新しいCPUに、Core Duo 、Core2Duo と言うのがあります。
     大手パソコンメーカーが採用しているパソコンの上位機種は、このCore2Duoを搭載していますが、このCPUの単価は、出回ったばかりと言うこともあり、以前のPentium4よりも高い値段が付いています。
     これも、パソコンの値段の上昇の原因の一つです。
    ※上位機種ではなく中間ランクのパソコンには、旧型となって非常に単価の下がったPentium4を搭載したパソコンも出回っていますが、Pentium4搭載で高いパソコンは、手を出さないほうがいいと思います。理由は長くなるので書きませんけれども。最新のCPUのCore2Duo自体は、高性能でとても良いCPUです。自分も新しいパソコンを手に入れるのなら、Core2Duoがいいなぁ、と思っているほどですから。楽しい

    ■時代は進む、それは望まなくても
     パソコンのテクノロジーは、大衆が望まなくても進んでいきます。勝手に。
     それが例え先進的なものであっても、実際使う側としては、必要が無い機能は求めません。炊飯器にパンを焼く機能が付いたとしても、ご飯→パン→ご飯→パン、と一日ごとに和食と洋食を切り替える人はいないと思います。
     パンを焼くことができる炊飯器を求める人はごくわずかですよね。そもそも、パンを焼く機能があっても「さて実際にパンを焼こうかな」と思った時には説明書が見つからない、なんて事もありそうです。嬉しい

     とはいえ、パソコン関連のテクノロジーは進んでいきます。勝手に。
     それは、高機能で夢を実現するものかもしれません。
     しかし、それに伴って実質的に起こる現象が「価格の上昇」では、なんともやり切れませんね。

     売れ残っているWindowsXPパソコンを探すのも一つの手段ですが、ここは割り切って、新しいユーザー体験を求めて、Vistaの世界に踏み込んでみるのも一考かもしれません。

     もう店頭で買えるパソコンは、Windows Vista 搭載パソコンしかないのですから。


    ■パソコン価格に敏感な消費者心理が表れた?
     量販店のPOSデータを集計しているBCNランキングの Windows Vista 発売後のパソコン出荷台数の結果が出たようです。

    Vista発売2週目に早くも失速(PC Watch)

     この記事にによると、Windows Vista 発売後の売り上げはいまひとつの模様です。
     いろんな原因があるとは思いますが、「値段が高くなったので、ちょっと購入に躊躇している」、そんな人が増えてきたのかもしれませんね。
     上記のBCNランキングの結果に現れるのはPOSデータだけのため、インターネット通販でのパソコン購入の数値が加算されていないことも実は重要なことを示唆しているのかもしれません。
     つまり「店頭のパソコンは軒並み値段が高くなったので、インターネットで安いパソコンを買っている」、そんな人が増えているのかもしれませんね。楽しい

    パソコン

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