USBメモリーの動作チェック
USBメモリーは壊れます。
使用頻度にもよりますが、いつか必ず壊れます。
私の場合は、過去に3本以上がデータが正常に読めなくなっています。
意外と「USBメモリーは壊れる」って知らない人も多いようです。
市販のUSBメモリーに「いつか読めなくなりますので定期的にバックアップしてください」って書いてあればいいんですが、一度も見かけたことがありませんね。
USBメモリーを外付けHDD代わりに使っている人を見かけると、ひやひやします。
さて、今回は、上の写真にもある「KINGMAX 4GB USBメモリー」がおかしくなりました。(型番は、KU204Gのようです。)
基本的に、USBメモリーがおかしくなるときは、
・書き込まれたデータを読み込む時にエラーが出る
・データの書き込みの時にエラーが出る
・書き込まれたデータを読み出すとファイルが壊れている
・マウントしない、もしくは、マウントしても容量表示がおかしい
などが兆候として、少しずつ出てきます。
今回おかしくなったのは、KINGMAX社製のUSBメモリーでしたが、PQI社製や、GREENHOUSE社製のなど、私は過去に各社いろいろ壊れています。
データが壊れるたびにメーカーを変えて試していますが、今のところ調子がいいのは、SILICON POWER 社製とI/Oデータ社製ですが、もちろん保障はできません。
さて、今回の症状としては、読み込みがおかしくなってきたので、CheckFlashというツールでチェックしようとしたら、もっとおかしくなった、というお話です。
■CheckFlash で USBメモリーの動作をチェックしよう
GIGAZINEでも紹介されているUSBメモリーチェックツールとして、CheckFlash があります。
□USBメモリなどにエラーがないかどうか徹底的にチェックできるフリーソフト「Check Flash」(GIGAZINE)
上記の記事執筆の2009年8月2日段階で、CheckFlashのバージョンは 1.09 で英語表記になっていますが、先日ダウンロードした最新版の 1.16では、画面が日本語化されています。
上の設定で実行します。
実行時に、警告が出ます。
USBメモリーテスト時に、全てのデータが消えますよ、という警告です。
すると、大量にエラーが出てきました。
なんだかもう、どこがおかしいとかいったレベルではありません。
この記事を書く前までは、少しは使えてたんですが・・・。
CheckFlash後に一旦USBメモリーを抜き差しして、マイコンピューターで見てみるとこうなっています。
マイコンピュータで開こうとすると、フォーマット警告が出てきます。
通常のWindowsXPのフォーマットを行ってみます。
進んでいきますが、
(Windowsはフォーマットを完了できませんでした。)
もう一度しつこく実行してみると、
(ドライブ N のディスクはフォーマットできません。)
今度は、「フォーマットできません」とのこと。
さらにもう一度フォーマットを試してみると、
(ディスクは書込み禁止になっています。)
書込み禁止にできるUSBメモリーではないのに「書込み禁止になっています。」とのこと。
もう、ものすごくだめです。
一度抜き差ししてみても、フォーマットできません。
しかし、最強のフォーマットソフトがあります。
それは、BUFFALO Disk Formatter です。
このBUFFALO社提供のDisk Formatter はフリーソフトウェアではないのですが、BUFFALO社製の外付けHDDなどを購入すると、付属のCD-ROMや、HDD内臓のBUFFALO TOOLS から手に入れることができます。
少し調べてみたら、普通にBUFFALO社のダウンロードページから手に入れられるようですね。
□ダウンロードサービス Disk Formatter
下にある「ダウンロードソフトウェア使用許諾について」を読むと、BUFFALO社製の外付けHDDドライブなどを使用していない人にはこのソフトウェアを使用する権利はないようです。ダウンロードする人は、使用許諾契約に従って使ってください。
さて、この Disk Formatter がなぜ最強かといいますと、いわゆる「GPT保護パーティション」も楽々フォーマットできるからです。
いちいち、diskpart コマンドを駆使するのがばかばかしくなるくらい簡単にフォーマットできます。
そんなわけで、この Disk Formatter ならいけるかと思い、USBメモリーを一度抜き差ししてから、フォーマットを試してみます。
ちなみに、通常のフォーマットが失敗した後、抜き差ししないで Disk Formatter を試すと、以下のエラーが出ました。
さて、フォーマットをかけてみましょう。
Disk Formatter を起動したら「選択されているドライブ」に差し込まれたUSBメモリーを指定します。
念のため「不良クラスタのチェック」にチェックを入れ、「フォーマット」を実行します。
確認画面が出ます。
「はい」を押します。
通常のフォーマットより少し引っかかるような感じですが、進んでいきます。
続いてクラスタチェックが始まります。
しばらく時間がかかりましたが、
なんと、無事フォーマットが完了してしまいました!
指示に従い、一度USBメモリーを抜いてみます。
「これは使えるのか?!」と思いましたが、抜き差ししてみると「未フォーマット」になっており、結局だめでした。
■まとめ
最初この記事を書き始めたときには、この KINGMAX 4GB のUSBメモリーは普通に使えていて、ファイルの読み込みがおかしい段階でした。
そのため、CheckFlashを実行して、どのくらい壊れているのかを調べるレポートを書こうとしたのでした。
しかし、最初にCheckFlashをかけた段階で、USBメモリーが書き込みできない状態と警告が出てしまい、このブログを書き始めたところ、一切アクセスできない壊れたUSBメモリーになってしまったのでした。
考えられる原因として2つあります。
ひとつは、昨日まで普通に(読み込みでエラーが出ていたが)ファイルの書き込みは普通にできていたこのUSBメモリーが、今日突然に完全死した。
もうひとつは、CheckFlashというフリーソフトのチェック作業は、想像していたより高い負荷をUSBメモリーにかける(可能性がある)ということです。
おそらく、後者だと思いますが、とにかく、CheckFlash の動作確認をかねたレポートの予定が、ただ単に壊れたUSBメモリーはどうなるかのレポートになってしまいました。
なんだか、内容が薄くて申し訳ありません。
ちょっと続きます。
■DATA OK HDD Scan でチェックしてみる
DATA OK という会社が提供している HDD Scan というフリーソフトがあります。
ダウンロードページのQ&Aに「糞も動かない」と書き込まれているのに対し、丁寧に返事を書いている不思議な会社です。
確かに、ダウンロードしてから使用するまでの手間が面倒なソフトではあります。
また継続使用には、30日ごとに「仕様申込」が必要です。
さて、この HDD Scan で壊れたUSBメモリーをチェックしてみます。
起動した後、USBメモリーを選択します。
最初の認識の段階で「ERR:損傷ボリューム」と出ていますね。
「次へ」を押します。
これもそのまま「次へ」を押すとチェックが始まります。
CheckFlashの結果を見ているだけに、全て損傷していて真っ赤になると思っていましたが、意外でした。先頭部分にエラーが出ているだけのように見えます。
終了時にレポートの確認ができます。
「Yes」でレポートを確認してみると「不良セクタ:0」と出ていました。
当然ですが、これはエラーチェックだけですから、USBメモリーは相変わらず使えません。
今回キャプチャーをするために、2度目の HDD Scan を実行してみたのですが、以下のようになりました。
BADエラーが消えてる!
同じくエラーレポートでも「不良セクタ:0」でした。
よく分かりませんが、HDD Scan というくらいですから、USBメモリーのスキャンはできないと考えた方が良いということでしょうか?
そんなわけで、おまけで HDD Scan でのチェックを試したレポートでした。
■まとめ2
そうすると、USBメモリーの劣化度合いを正確にチェックできるソフトウェアというのは、あるのでしょうか?
なるべく、USBメモリーに負荷をかけないでチェックできると良いんですが・・・。
USBメモリーにしろ、SSDにしろ、差はあれメモリーセルの書き換え回数には限度があります。そのため、データの書き込み時には、内部のコントローラーで均一にアクセスするように制御されている場合がほとんどです。そうすると、各メモリセルの書き換え回数状態のチェックができるソフトウェアというのは、もしかしたら存在しないのではないかと思えてなりません。
もし存在するようなら、教えてくださいね。
さてさて、話は冒頭に戻りますが「USBメモリーはいつか壊れる」と思いつつ使うのがいいと、私は考えます。
みなさんの身の回りにも、USBメモリーを外付けHDDの替わりに大事なデータを保存している人がいたら、「USBメモリーはいつか壊れるよ」とそっと教えてあげてくださいね。
DATA OK という会社が提供している HDD Scan というフリーソフトがあります。
ダウンロードページのQ&Aに「糞も動かない」と書き込まれているのに対し、丁寧に返事を書いている不思議な会社です。
確かに、ダウンロードしてから使用するまでの手間が面倒なソフトではあります。
また継続使用には、30日ごとに「仕様申込」が必要です。
さて、この HDD Scan で壊れたUSBメモリーをチェックしてみます。
起動した後、USBメモリーを選択します。
最初の認識の段階で「ERR:損傷ボリューム」と出ていますね。
「次へ」を押します。
これもそのまま「次へ」を押すとチェックが始まります。
CheckFlashの結果を見ているだけに、全て損傷していて真っ赤になると思っていましたが、意外でした。先頭部分にエラーが出ているだけのように見えます。
終了時にレポートの確認ができます。
「Yes」でレポートを確認してみると「不良セクタ:0」と出ていました。
当然ですが、これはエラーチェックだけですから、USBメモリーは相変わらず使えません。
今回キャプチャーをするために、2度目の HDD Scan を実行してみたのですが、以下のようになりました。
BADエラーが消えてる!
同じくエラーレポートでも「不良セクタ:0」でした。
よく分かりませんが、HDD Scan というくらいですから、USBメモリーのスキャンはできないと考えた方が良いということでしょうか?
そんなわけで、おまけで HDD Scan でのチェックを試したレポートでした。
■まとめ2
そうすると、USBメモリーの劣化度合いを正確にチェックできるソフトウェアというのは、あるのでしょうか?
なるべく、USBメモリーに負荷をかけないでチェックできると良いんですが・・・。
USBメモリーにしろ、SSDにしろ、差はあれメモリーセルの書き換え回数には限度があります。そのため、データの書き込み時には、内部のコントローラーで均一にアクセスするように制御されている場合がほとんどです。そうすると、各メモリセルの書き換え回数状態のチェックができるソフトウェアというのは、もしかしたら存在しないのではないかと思えてなりません。
もし存在するようなら、教えてくださいね。
さてさて、話は冒頭に戻りますが「USBメモリーはいつか壊れる」と思いつつ使うのがいいと、私は考えます。
みなさんの身の回りにも、USBメモリーを外付けHDDの替わりに大事なデータを保存している人がいたら、「USBメモリーはいつか壊れるよ」とそっと教えてあげてくださいね。
- 2012.04.19 Thursday
- パソコンコラム
- 12:31
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- by pcorangenagao